万ねん少佐の配当日記

投資、節約、ほどほどな生業でセミリタイアをめざすサラリーマンの悪あがき

【雑談】上司を見ていれば自分の到着点がわかる~万ねん少佐の源流その1

私が、青年将校と言われていた時代、地方の支社に配属されたころの話。

残念な上司を見ていれば、自分の到着点が想像できる。そして今、当時のその上司と同じ年になった。思い起こせば、これが、セミリタイアを目指す源流だ。

その上司、万年課長の萬ちゃんと言われていた。萬ちゃんは、体育会系ののりで数々の修羅場を超えてきた武闘派だ。本社にも何度も勤務したエリートキャリアだが、何故か万年課長だ。

それには、理由がある。

萬ちゃんは、努力家ではあるが、間が悪い人だった。着任直後に、納品した商品のクレームが有ったり、サービス残業で社員から訴えられたりと、とにかくこの人が来てからいろいろあった。

そして、萬ちゃんの先輩が営業部長で着任した。本来なら先輩が上司なら、引き立ててもらえそうだが、萬ちゃんにとってこの部長、天敵だ。そこからして間が悪い。

この部長、切れ者だ。島耕作風のできる人。その島営業部長、萬ちゃんが係長のときの課長、萬ちゃんが課長になったときの部長と、何故か萬ちゃんと上司部下の関係が続く。

切れ者の部長は、萬ちゃんには当たりがきつい。しかし萬ちゃんは体育会で培った気合と根性でしのいでいる。流石だ。でも私にはまねできんけど。

萬ちゃんは、努力家だ。好きでも無い接待ゴルフの練習に励んでいた。仕事中はゴルフレッスンのビデオを見て、アフターファイブは毎日打ちっ放しでトレーニング。

私は、その打ちっ放しの近くの独身寮に住んでいたので、いつも帰りに萬ちゃんと一緒になるのがいやだった。

しかし、あまりの下手すぎで部長からも取引先からもゴルフの誘いはなかった。

萬ちゃんは、マメだ。偉い人にはお歳暮、お中元はかかさない。しかし、そのやり方がセコい。職場のお茶代をかきあつめて部下に買いにいかせていた。

萬ちゃんは私にお中元を買ってくるように指示した。当時の私に断る術は無かった。私は、仕事をさぼって地方の名産品を買いに行った。そのころは、グルメブーム、至高をこらした逸品を探し当てた。

お中元は、クール宅急便で本社の事業本部長に贈られた。

しかし、そこでトラブル。お中元が原因で食中毒が発生!!

責任問題はうやもやになったが、支社にいる間に萬ちゃんが次長になることはなかった。やはり間が悪かった。

その後、萬ちゃんは本社に戻り、定年前に次長になった。そして運よく子会社に出向できた。この出向が、努力賞なのか、残念賞なのか疑問はのこるが、努力のコスパが悪いのは確かだ。

こんなことしていても潰れない会社なのがすごいが、この会社に未来はないであろう。

そしてこの時、私は頑張っても頑張らなくても大差がないことに薄々気づいてしまった。

以上。つづく。