自分に関係ないことで悩む必要はないが、それでも悩むのなら口に出して言うべき。
王様の耳はロバの耳、王様の髪を切った床屋は王様に耳の事を言うなと口止めされてしまう。言うなと言われると言いたくなるもので、心にとめておくと気になって病んでしまう。
そこで、床屋は穴を掘って「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ。すると心はすっきり。床屋の悩みも消えた。
王様の耳がロバの耳であろうが、床屋にとっては関係ないことだ。床屋の本分は散髪。耳をハサミで切らないように気を付けて髪を切ればよい。自分にとって、どうでもよいことほど、気になってしまうものだ。
現代に生きる社畜の諸君にも同じようなことはあるのではないか?
上司が私的な飲み代を会社の経費で落とそうが、同僚が不倫してようが、諸君が悩む必要もなく責任もないことだ。下世話なことに気を留めず、自分の仕事を淡々とこなしていればよい。
それでも気になるなら、口に出して言えばよい。カウンセラーに話しても良いし、公益通報なりコンプライアンスの部署に訴えればよい。問題であれば取り調べが行われ解決してくれるであろう。解決しなくても、心は晴れて諸君の精神衛生は守られる。
以上、つづく。