「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
エラい人が自ら先に動いて、手本を見せてやれば、下っ端も頑張る、ということだ。
これは、本当か?否。
かつてのオレの部長、仕事熱心で頭も切れるし、遅くまで残業しまくっていた。
しかし誰一人として部員はついていけなかった。
部長ともなれば、給料も良いし責任もあるから、そら頑張るだろうよ。しかし、俺っちみたいな下っ端は、ほどほどに仕事をこなして早く帰りたいだけだからね。
そして、下っ端の俺っちには、部長のようなヴィジョンがあるわけではない。部長の執務室には、PRESIDENTとか週刊ダイヤモンドが置いてあったが、俺っちが読むのは、SP〇!だよ、S〇A!!たまに読むのが、ダイヤモンド・ザ〇(優待特集のヤツ)この時点で意識の差が表れている。部長の考えていることは異次元の世界だ。
そしてこの部長、部下に対していつもイライラしていた。何でこんなことがわからないのか?が口癖だった。
あげく、この部長、部下からパワハラで訴えられて、左遷された。そして職場は平和になって、ダメ社員のパラダイスとなった。
この部長に欠けていたことは、相手のレベルを知ることと相手のメリットを理解することだ。自分のレベル以上のことはできないし、メリットのないことはやりたくないものだ。
以上。つづく。